やし酒飲み (晶文社クラシックス) | |
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第4回アフリカ開発会議開催記念講演 ライブミュージカル「やし酒飲み」
今朝(2008年5月16日金曜日)の朝日新聞によると、横浜市金沢区の高校生を中心として、チュツオーラの「やし酒のみ」を演じるのだそうだ。五月24,25,31日、6月1日で料金は千円。アフリカの文学に取り組むとは、実に頼もしい。
私はようやく最初の一部を読んだだけでまだ全部読んでいない。だが、神話的というか落語的というのか、とにかく伝統的文学とは大違いの作品であることは間違いない。さて、この本を論じているのが、実はJ।M.Coetzeeの論争うんちくフィクション『エリザベス・コステロ』の「アフリカの文学」である。簡単に言えば、アフリカ出身の黒人作家が登場し、アフリカのオーラルの伝統と、印刷技術によって支えられた西欧文学との関係を論じながら、アフリカ文学の独自性と意義を明らかにしようとする。これに対して豪州の白人女流作家コステロ先生と議論をかわしたり、過去の思い出にふけったりするのである。
ところで、最近の私の一大テーマである笙野頼子との関係について、一言だけ書いておかなくては。アフリカの落語的かつ幻想神話的文学というものと、落語作家・笙野頼子と火星人落語というものとは、大いに共通点があるわけで、さらに詳細に検討していくべきだと思う。『ミル・プラトー』も良いけれど、アフリカ文学も忘れないでね、と。
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